研究会概要

ごあいさつ

豊富な降水と、地殻変動の影響を受けて急峻な地形と脆弱な地質が分布することの多い我が国では、地すべり危険地帯が相当な面積を占めています。加えて、最近の地球温暖化に伴う気候環境の変化は、豪雨・豪雪など極端気象現象を生じさせ、斜面災害のリスクはいっそう高まっていく懸念があります。

地下水供給は地すべりの主要な要因であるため、地下水排除工は最も普遍的に行われる地すべり防止工法です。集水井はその1つで、深い地すべりや規模が大きく傾斜の緩い地すべり地で多用されます。一般に地すべり地の地盤は過去の地すべり移動や地殻変動による応力を受けたり風化の影響によって、しばしば地盤は脆弱になっています。また、火山地帯などでは、酸性の強い地盤環境の場所も存在しそこでは地すべりが発生しやすくなっています。RC型集水井工法は、シールド工法により鉄筋コンクリートセグメントを用いて井壁を構築していくもので、掘削深さや地盤条件、地下水の有無にかかわらず安全に施工できる特徴を有しており、これまで全国各地に施工されて参りました。部材の特徴から耐久性にも優れております。本研究会は、このような特徴を有するRC型集水井工法による斜面の安定化と集水井施工技術の向上と本工法の普及発展を目的として活動しております。

傾斜地が国土の多くの部分を占める我が国で、斜面と共生していく安全で快適な地域社会の実現に少しでも貢献できればと思う次第です。

RC型集水井工法研究会会長
檜垣 大助

経歴

昭和51年東北大学理学部地学科卒業
昭和58年東北大学大学院理学研究科後期課程単位修得退学
理学博士
建設省入省、岐阜県庁、土木研究所、JICAネパール治水砂防技術センター等勤務を経て、平成10年より弘前大学農学生命科学部准教授、15年より同教授を務める。平成31年3月定年退官
(公社)日本地すべり学会(元会長)、同ICL委員会
専門分野:砂防学(とくに地すべり)、応用地形学
研究テーマ:地形・地質構造発達過程検討による地すべり調査・対策手法、発展途上国に適した低コスト砂防技術、地すべり地の環境多様性と防災

事務局

総轄
船﨑 昌継
幹事
戸谷 勝彦 
(株式会社ニッソー代表取締役)
美谷島 弘幸 
(株式会社ニッソー取締役)
幹事会社
株式会社ニッソー
事務所

東京事務所
〒101-0062
東京都千代田区神田駿河台二丁目9番地(KDX御茶ノ水ビル5階)
株式会社IHIトレーディング内
TEL 03-6275-0525

新潟事務所
〒949-7133
新潟県南魚沼市法音寺 583 
新和セグメント株式会社内
TEL 025-775-3522

本部
株式会社 ニッソー
〒380-0928 
長野県長野市若里2丁目15-57
TEL 026-226-7551 
FAX 026-228-3420

役員・顧問

会長
檜垣 大助
(弘前大学農学生命科学部教授・理学博士)、(公社)日本地すべり学会(元会長)、名誉会員
顧問

中村 三郎
(防衛大学校名誉教授(環境地球科学))、
(日本地すべり学会中部支部顧問)

中村 浩之
(東京農工大学名誉教授)、
(公社)日本地すべり学会(元会長)、名誉会員

正会員(五十音順)

  1. 奥山ボーリング株式会社
  2. 川崎地質株式会社
  3. 国土防災技術株式会社
  4. ダイチ株式会社
  5. 日特建設株式会社
  6. 日本基礎技術株式会社
  7. 日本綜合建設株式会社

賛助会員

  1. 株式会社IHIトレーディング
  2. 新和コンクリート工業株式会社